キャラバンに、FFヒーターは付くのか|ガソリン車も軽油車も、2台の実例

こんにちは、86GARAGEのあるじです。
キャラバンにお乗りの方から、こう言われたことが何度かあります。
ハイエースの事例は探せばいくつも出てきます。ところがキャラバンとなると、急に情報が少なくなります。
この記事では、実際に取り付けたキャラバン2台を、置いた場所とその理由と一緒にご紹介します。1台はガソリン車、もう1台は軽油の車です。
キャラバンに、FFヒーターは付きます
最初に結論からお伝えします。
- キャラバンへの取り付け、承っています
- ガソリン車も、軽油のお車も、どちらも実績があります
- 車両の燃料タンクから燃料を引く施工も、承っています
FFヒーターの取り付けは、ハイエース・キャラバンを中心にお受けしています。それ以外のお車も、一度ご相談ください。
キャラバンは、FFヒーターと相性のいいお車です。ハイルーフやワイドボディなら車内の空間に余裕があり、荷室の使い方の自由度も高い。置き場所を選べる車です。
ガソリン車でも、軽油の車でも付きます
「FFヒーターは軽油の車にしか付かない」と思っている方が、とても多いです。
そんなことはありません。FFヒーター本体には、ガソリンタイプと軽油タイプの2種類があります。お車の燃料に合わせて選びます。
そして、FFヒーターは燃料だけでは動きません。12Vの電源も必要です。
- 燃料 … ガソリン、または軽油
- 12V電源 … サブバッテリーシステム、またはポータブル電源
⚠️ ポータブル電源から直接つなぐのは避けてください。ポータブル電源側の出力には上限があり、それを超える使い方をすると故障や発熱につながる恐れがあります。動かすこと自体はできますが、間にシステムを1つ挟む必要があります。
燃料の引き方や、付けられる車種については、こちらで詳しく書いています。
FFヒーターはガソリン車にも付く|燃料の引き方と付けられる車種
実例①|ハイルーフ・ワイドのキャラバン(ガソリン車)
長野県にお住まいの、ご夫婦とペットで車中泊を楽しまれているオーナー様のお車です。雪もよく降る地域で、冬が来る前にとご依頼をいただきました。
この車はガソリン車で、車両の燃料タンクからガソリンを引いて動かしています。
お預かりしたとき、車内は空っぽでした
オーナー様は、ご自身でキャラバンを車中泊仕様に作り込まれていた方でした。それを一度ぜんぶ取り壊して、新しく内装を作り直す。そのスタートとして、先に空調を入れたいというご依頼です。


この状態から始めました。
置いたのは、荷室の中央あたり、運転席側です。ここになった理由は2つあります。
- 運転席の後ろ → サブバッテリーシステムを組む予定だった
- もっと後ろ → タイヤハウスがある
その間に残った場所、ということです。ただ、それだけで決めたわけではありません。これから作られる家具を想像しながら、位置を決めました。本体を付けやすいかだけでなく、あとから吹き出し口を通しやすいかまで見ています。空っぽのうちに入れておけば、家具のほうを空調に合わせて作れます。



実例②|福祉車両から作り替えたキャラバン(軽油)
もともと福祉車両だったキャラバンを、空っぽの状態から一台まるごとキャンピングカー仕様に作ったお車です。こちらは軽油のお車で、同じく車両の燃料タンクから引いています。
ベッドの中に、電装ごとまとめました
運転席の少し後ろから車両後部にかけて、ベッドスペースを作りました。その運転席側に、サブバッテリーシステムとFFヒーターをまとめて格納しています。
熱風は、そこから足元に出るようにしました。


操作パネルも、同じベッド下の棚に付けています。電装をひとところに集めました。
これには、もうひとつ理由があります。ベッド下の棚を開ければ、FFヒーターもバッテリーシステムも、まとめて点検できるからです。作って終わりではなく、あとで触れるかどうかまで考えて場所を決めています。
エアコンとFFヒーターの両方が入ったので、ご夫婦とペットで、一年を通して車中泊ができる一台になりました。
2台を並べて分かること
| 実例① | 実例② | |
|---|---|---|
| 燃料 | ガソリン | 軽油 |
| お預かりしたとき | 自分で作った内装を取り壊した、空の状態 | 福祉車両。ここから作る |
| 置いた場所 | 荷室の中央・運転席側 | ベッドの中(電装ごと格納) |
| 決め手 | これから作る家具に合わせた | 点検のしやすさ |
同じキャラバンでも、置き場所はまったく違います。燃料が違い、車内の状態が違えば、答えも変わります。
キャラバンは「置き場所を選べる車」です。ハイルーフ・ワイドなら空間に余裕があり、荷室の使い方も自由度が高い。だからこそ、どこに置くかをちゃんと考える値打ちがあります。
ハイエースやデュカトも含めて、8台ぶんの「どこに付けたか」をまとめた記事もあります。
FFヒーターは、どこに付けるのか|ハイエース・キャラバン・デュカト、8台の実例
よくいただく、3つの不安
「車がしっかり走行できる・移動できる」ことを、いつも第一優先にして取り付けています。暖かくなっても帰れなければ、意味がありませんので。
車内に燃料のタンクを置かなくていいのですか
燃料の引き方は2通りあります。
- 車内に燃料タンクを設置する … 携行缶などを固定して補充する。車種を問わず受付できます
- 車両の燃料タンクから引く … 荷室が減らず、給油も1か所で済みます
この記事の2台は、どちらも車両の燃料タンクから引く方法です。車内に携行缶を置く手間も、その置き場所も要りません。
⚠️ 車両の燃料タンクから引く施工は、タンクへの加工が必要です。専門的な知識と施工経験が要る作業で、知識のない方が行うと非常に危険です。ご自身で作業することはおすすめしません。
どのくらい暖かいのですか
| 暖房 | 暖まる範囲 |
|---|---|
| 電気ヒーター | 目の前が、ほわっと暖かくなる |
| 電気毛布 | 布団の中、体が面している部分だけ |
| FFヒーター | 車内全体 |
キャラバンのような広い車内でも、真冬に半袖で過ごせるところまで暖められます。
断熱があれば、その暖かさが逃げにくくなり、電力も抑えられます。ただ、断熱がないとFFヒーターが効かない、ということはありません。暖めるのはFFヒーターの仕事で、断熱はそれを助ける仕事です。
エアコンとFFヒーターを、両方入れるという考え方
この2台には、もうひとつ共通点があります。どちらも12Vエアコンと一緒に入れていることです。
車中泊をやめてしまう理由は、たいてい暑さか寒さのどちらかです。片方だけ解決しても、1年の半分しか使えません。
| 役割 | |
|---|---|
| 12Vエアコン | 夏。エンジンを切ったまま冷やせる |
| FFヒーター | 冬。車内全体を暖められる |
この2つがそろうと、車中泊が「季節もの」ではなくなります。実例①のオーナー様は、引き渡しのときにこう言ってくださいました。
ペットと一緒なら、なおさらです
この2台とも、ペットと一緒に車中泊をされるお客様でした。
人は上着を1枚足せば我慢できますが、犬や猫はそうはいきません。留守番させる時間があるなら、なおさら車内の温度は一定に保ちたいところです。
温度を適温に保てると、体に負荷をかけずに過ごせます。ご家族やお子様と一緒の車中泊でも、同じことが言えます。
「エアコンがあるから、冬も大丈夫」ではありません。
壁付けタイプと天井吊り下げタイプの12Vエアコンは、できることが冷房と送風の2つだけです。暖房の機能がないので、そのままでは冬を越せません。暖房が付いているのはルーフエアコンのほうですが、こちらにも弱点があります。
どのエアコンなら冬も使えるのか、FFヒーターとはどう違うのかを、こちらにまとめました。
12Vエアコンだけで冬は越せるのか|壁付けとルーフの違い、雪の日に止まる理由
内装をこれから作るなら、空調を先に入れてください
実例①がまさにそうでした。
- 家具を作ってから → 置き場所が残っていない。配線を通す道もない
- 空のうちに入れる → 一番いい位置に付けられる。配線も隠せる
そのあとで、家具のほうを空調に合わせて作れます。順番を変えるだけで、仕上がりが変わります。
キャラバンを一台まるごと作り替えた例は、こちらでも紹介しています。
車の後ろに、もうひとつ部屋を作る|マルチルームという考え方と、3台の実例
ご相談の前に、決まっていると早いこと
置き場所は、お車の中身で決まります。次のことが分かると、ご提案が早くなります。
- 年式と、燃料(ガソリン/軽油)
- ルーフとボディ(標準ルーフ/ハイルーフ、標準ボディ/ワイド)
- いまの車内の状態(ノーマル/ベッドキットのみ/家具が入っている)
- サブバッテリーシステムやポータブル電源を、お持ちかどうか
- 主なお使い方(おひとり/ご夫婦/ご家族/ペットと一緒 など)
- ご希望の時期
車内のお写真を添えていただけると、いちばん早く判断できます。置ける場所は、写真を見ればだいたい見当がつきます。
施工は最短3日からお受けしています。
電装・サブバッテリー よくある質問
Q. サブバッテリーシステムとは何ですか?
エンジンを切った状態でも照明・冷蔵庫・電子レンジ・PC・スマホ充電などが使えるよう、車内に電力を供給するシステムです。バッテリーを搭載して充電・出力できる環境を整えることで、車内を自宅のように快適に使えるようになります。
Q. 走行中に充電できますか?
はい。走行充電システムを取り付けることで、走行中にバッテリーを充電することができます。
Q. ソーラーパネルだけで充電は十分ですか?
ソーラーパネル単独では不十分です。季節や天候によって発電量が大きく変わるため、走行充電・外部電源などと組み合わせた複数の充電方法をおすすめします。
Q. 既存の鉛バッテリーからリチウムに変えられますか?
はい、可能です。リチウムイオンバッテリーへの切り替えや容量UPに対応しています。
Q. バッテリー容量はどのくらい必要ですか?
施工事例として多いのは200Ah〜600Ahです。使い方をヒアリングした上で最適な容量をご提案します。
Q. エアコン・FFヒーター・照明を同時に使えますか?
はい、全て同時に使えます。使用する機器に合わせて適切な容量のシステムを構築します。
Q. ポータブル電源との違いは何ですか?
コンパクトで持ち運びでき自由に使いたい方にはポータブル電源がおすすめ。大容量・高カスタム性のシステムを構築したい方にはサブバッテリーシステムがおすすめです。両方を組み合わせた活用法もご提案できます。
Q. 外部電源(キャンプ場のAC電源)にも対応できますか?
はい、外部電源の取り付けも対応しています。外部電源からエアコンなどを直接使えるエアポタシステムもご好評いただいています。
Q. 施工後のサポートはありますか?
はい。施工後は施工者限定のLINEをご案内しており、LINEや電話でいつでも気軽にご質問・ご相談いただけます。
Q. 電装だけの依頼も可能ですか?
はい、電装のみのご依頼も歓迎しています。バッテリーの増設・鉛からリチウムへの切り替えなどのご相談も多くいただいています。お気軽にお問い合わせください。

