上段が施工前・下段が施工後です。
こんにちは、86GARAGEのあるじです。
今日は、僕たちがこれまで手がけた中でも思い入れの深い1台、福祉車両をベースにした丸1台カスタムの話をします。
ご依頼くださったのは、ご家族と愛犬で車中泊を楽しみたいというお客様でした。
ベースになったのは、もともと福祉車両として使われていた日産キャラバン。車椅子用のリフトが付いた、いわゆる「介護車」です。
福祉車両というベース選びが持つ意味
今回のキャラバンは、リアシートと車椅子用のリフトが装備された福祉車両でした。まず最初にやったのは、これらを取り外して、車内を完全な空っぽの箱にすることです。
なぜ福祉車両からのスタートだったのか
キャンピングカー専用に作られた車両を新車で用意しようとすると、どうしても初期費用のハードルが上がります。
一方で、福祉車両は中古市場に一定数流通しており、装備を取り外せば、ごく普通のバンと同じように空間を作り直せます。

「専用車両でなければキャンピングカーは作れない」という思い込みは、実はありません。
空っぽの箱にできる車両であれば、そこから僕たちの手でゼロから作り上げることができます。
今回のキャラバンは、まさにその好例です。

丸1台カスタムは「何を積み上げるか」で決まる
丸1台カスタムの内容は、車両の状態やご要望によって1台ずつ変わります。
今回のキャラバンで積み上げていった要素は、大きく分けるとこの4つでした。
- 断熱・防音施工 … 天井・サイド・フロアの全体に施工。車内温度の安定と静粛性を確保する、すべての土台になる工程です
- 内装(木目×ホワイト) … 天井を木目、サイドをホワイトで仕上げ
- 設備一式 … 12Vエアコン、FFヒーター、サブバッテリーシステム、マックスファン(天井換気)
- レイアウト … 就寝スペース、キッチンスペース、マルチルーム
この4つを順番に積み上げていくことで、空っぽの箱が1台のキャンピングカーになっていきます。断熱をやらずに家具だけ作る、設備だけ充実させて内装は最低限にする、といった組み合わせ方もできます。
バッテリーシステムはキャンピングカーの心臓部分ではありますが、このシステムに関してもお客様の車中泊スタイルに合わせてどのようなシステムを組むのかを、一緒に考えていくことで無駄なシステムを
付けなくて済みます。
その結果、予算の削減となります
既存のキャンピングカーに乗られている方でよく聞く言葉...
「そんなシステム使った事ないよ〜」
「そんな機能あるんだ」
使わないシステムはお客様にとっては不必要であり無駄なシステムとなります
週末車中泊なのか?長期旅用のキャンピングカーなのか?趣味使いの車中泊カーなのか?
用途によって大きく使い方や容量は変わってきます
そんな用途もヒアリングしてどのようなシステムが合っているのか提案させていただきます

すべてをフルセットにしなくても、丸1台カスタムは成立します。
ご予算やご要望に応じて、どこに重点を置くかを一緒に考えていく、というのが実際の進め方です。
[写真:断熱材が入った状態の車内。木枠を組む前の下地の様子が分かる構図で]
木目×ホワイトの内装が生まれた理由
天井は木目、サイドは白にした狙い
内装の色使いは、見た目の印象を大きく左右します。今回は天井を木目、サイドをホワイトカラーで統一しました。
木目は温かみと質感を出すのに向いています。一方で、木目だけで車内全体を囲うと、空間が狭く感じられることがあります。そこでサイドをホワイトにすることで、車内が実際よりも広く、明るく見えるようにしました。写真映えという点でも、この組み合わせは効果を発揮しています。

マルチルームという遊び心のある空間
今回のキャラバンで、ご家族から特にご要望が強かったのが、就寝スペースやキッチンとは別に「趣味のための空間」を作ることでした。そこで後部に壁を作り、独立したマルチルームを設けています。
このマルチルームは、荷物置き場としてはもちろん、釣竿を立てかけるスペースとしても使えるように設計しました。「積み込む荷物のために空間を作る」という発想は、キャンピングカーならではの自由度だと思います。家族の人数分の寝る場所を確保するだけでなく、趣味を楽しむための余白を残せるのが、丸1台カスタムの醍醐味です。

設備は「エアコンだけ」で終わらせない
今回搭載した設備は、12Vエアコン、FFヒーター、サブバッテリーシステム、そして天井のマックスファンです。
エアコンは夏の車中泊、FFヒーターは冬の車中泊に対応するためのもので、季節を問わず使える車両を目指しました。

12Vエアコン単体の施工であれば、基本料金の目安をお伝えできます。丸1台カスタムでは、そこに断熱・内装・家具・その他の設備が積み上がっていくとイメージしていただくと分かりやすいかと思います。
どこまで積み上げるかは、お客様のご要望次第で調整できます。
すべてを詰め込まなくても、優先したい部分から形にしていくことができます。
愛犬との車中泊を想定していたこともあり、車内の温度管理は特に丁寧に考えました。
断熱をしっかり施工しておくことで、エアコンやFFヒーターの効きが良くなり、結果的に電力の節約にもつながります。
設備を足す前に、断熱という土台を整えておくことの大切さを、この1台からも感じていただけると思います。

丸1台カスタムを考えている方へ
今回のキャラバンのように、既製のキャンピングカーではなく、ベース車両から一から作り上げるという選択肢があります。福祉車両に限らず、空っぽの箱にできる車両であれば、そこからご家族の使い方に合わせた1台を作ることができます。
施工事例をもっとご覧になりたい方は、施工事例のページもぜひ参考にしてみてください。他の丸1台カスタムの事例もご覧いただけます。
お車の状態やご予算、実現したいことをお聞かせいただければ、どこから手をつけるべきか一緒に考えます。まずはお気軽にお問い合わせください。
家具制作・フルビルド よくある質問
Q. 部分的な施工依頼も可能ですか?
はい、可能です。気になる箇所だけのご依頼も承っています。例えば「断熱+バッテリーシステム+エアコン取付だけ依頼して、ベッドキットは自分で用意して楽しむ」といったスタイルも大歓迎です。
Q. フルビルドの費用はどのくらいかかりますか?
軽バンで¥1,000,000〜2,500,000、乗用車バンで¥1,500,000〜3,500,000が目安です。完全フルオーダー制作のため、1台ごとにご要望をヒアリングした上でお見積りします。
Q. 施工期間はどのくらいかかりますか?
目安は1〜2ヶ月です。内容や込み具合によって前後しますので、詳しくはご相談時にお伝えします。
Q. イメージが決まっていなくても相談できますか?
ある程度の使い方や方向性をお考えいただけるとスムーズです。「旅メインで使いたい」「ペットと快適に過ごしたい」など大まかなイメージでも構いません。SNSで見つけた「こんな車内が好き」という画像も参考になりますのでぜひお持ちください。
Q. キャンピングカー登録(8ナンバー)にも対応していますか?
はい、キャンピングカー登録までお手伝いします。登録に必要な要件も含めてご提案しますのでご安心ください。
Q. 軽バンでもフルビルドはできますか?
はい、軽バン・乗用車バンなど幅広い車種に対応しています。限られたスペースをどう活かすかも含めて、一緒にワクワクしながら考えましょう。
Q. 既存の内装に家具を追加してもらうことはできますか?
はい、可能です。現在の内装の状態や車両情報をお知らせいただければ、既存スペースに合わせた家具制作・追加施工をご提案します。
Q. 素材や色はどこまで選べますか?
木材・金属・ファブリックなど素材から色・仕上げまで幅広くご要望にお応えします。「車内を黒で統一したい」「ナチュラルな木目にしたい」など、こだわりをそのままお伝えください。
Q. 遠方でも依頼できますか?
はい、全国対応しています。持込車両のみの対応となりますが、北海道から九州まで多くのお客様にお越しいただいています。まずはオンラインでご相談ください。
86GARAGEのフルオーダー内装カスタムについて
住宅・店舗インテリアで培ったデザインセンスと確かな施工技術で、あなただけの車内空間を一から制作します。
対応できる車種・カスタム内容
- ハイエース・キャラバン:ベッドキット・収納棚・キッチン・断熱施工などフルビルド対応
- 軽バン(エブリィ・NVANなど):限られたスペースを最大活用した軽バン専用カスタム
- キャンピングカー後付け家具:既存の車両に合わせた家具の追加・改造も対応
- 軽トラシェル制作:薪ストーブ搭載など遊び心あふれるオリジナルシェルを制作
「自分だけの癒し空間を作りたい」「理想のイメージはあるけど形にできるか不安」という方もぜひご相談ください。キャンピングカー登録(8ナンバー)にも対応しています。













